出題者のご紹介
出題者のお名前
料理研究家・管理栄養士 岩崎啓子 さん
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雑誌「生活改善レシピ」でおなじみの献立の魔術師。 |
つくった検定
★「調理力で健康!プロジェクト」の前身、「生活改善レシピ」について
「生活改善レシピ」は、もともと全国の病医院に通う生活習慣病の患者さんや、その予備軍のかたのために考えられたレシピです。ルールは、1食500kcal、塩分3gで、献立を考えること。
500kcal以下というと、食材の量や種類が制限されて、レシピが限られてしまうと思うかたもいらっしゃるかもしれませんが、工夫をすれば、トンカツや天ぷら、中華など、カロリーが高いと思われている料理も、ちゃんと食べられます。
もちろん、おいしさもあきらめません。油をたくさん使えない分、オリーブ油やごま油を使って、油の香りを立たせたりします。また、塩分や油分を少なくしてもコクを出す工夫として、スパイスや酸味、素材のうま味を上手に使うようにしています。
★書籍「1食500kcalからだ改善レシピ」について
「生活改善レシピ」には、他にもいろいろ工夫があるのですが、このたび、その食べ方の工夫をまとめた書籍が発売されることになりました。人は知らず知らずのうちに、主菜ばっかり食べていた、甘い物ばっかり食べていたなど、食生活に偏りが出てしまうもの。そんな食べ方のくせごとに、問題点を改善していくという、わかりやすい構成になっています。
すべて献立でご提案していますので、そのまま作っていただければ、1食500kcalの献立が再現できます。読み物部分も充実していますので、お料理が苦手という方も、是非手に取ってみていただきたいです。
●「1食500kcalからだ改善レシピ」/主婦の友社 1260円(税込)
★大切なのは、「ゴハンを楽しむこと」。
「生活改善レシピ」を作っているときに、調理と健康についてのアンケートをとり、その結果、健康のために調理力を上げてもらおう!と始まったのが、この「調理力で健康!プロジェクト」です。
みなさんご存知の通り、ゴハンを手作りしている人の方が健康な方が多かったという結果でした。その手作りのお手伝いができればいいなと思っています。
私もそうしていますが、食べることは、毎日のことですから、気負わず楽しんで工夫することが長続きの秘訣です。食べることは健康の第一歩でもあります。「ゴハンを楽しむ」という気持ちを忘れずに、毎日のおうちゴハンに活かしてもらえたらよいなと思います。


